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住宅基礎のコンクリートの強さの秘密(前編)
こんにちは。一級建築士の小林大士です。
今回は、住宅基礎のコンクリ-トの強さについてのお話です。家の重量の全てを支えている住宅の基礎。基礎は、建物を支えるために非常に重要なものです。また、重量を支えるだけでなく地震が起きた時に建物を揺れを地面に伝える役割をしてくれます。そんな基礎のコンクリートって本当に強いのでしょうか?
今回は、コンクリートの強度がどのように決まっているのかを説明して行きたいと思います。
コンクリートの基礎を作る時は、生コン車でコンクリートを工場から運んできて現場で基礎を作っていきます。
コンリートを降ろし終わると、生コン車の運転手さんから、コンクリートの納入書をもらいます。
下の写真に書いてある
「レディーミクストコンクリート」??聞きなれない名前ですが、コンクリートとどう違うのでしょうか?
レディーミクストコンクリート
➡固まる前のコンクリート。フレッシュコンクリートや生コンとも呼ばれます。
コンクリート
➡固まった後のコンクリートの事やコンクリートの総称
の違いなんですね。
納入書でなにを確認するのかというと、各項目の数値と納入時刻を管理します。
コンクリートの納入時間には、決まりがあって、夏の場合は「90分以内」冬の場合は「120分以内」にコンクリートを流す必要があります。ここで注意が必要なのが、現場に到着してからの時間ではなく、生コン車に積まれてからの時間なので現場で90分経ってしまうと、完全にアウトです。この時間を過ぎてしまうと硬化が始まり、品質が低下します。
納品書に書いてある項目がなにを示しているかというと
①呼び強度
➡コンクリートの強度
②スランプ
➡コンクリートの柔らかさ
③セメント種類N
➡普通ポルトランドセメント(N)早く強度がでるセメント(H)種類を記号で示します
④細骨材
➡砂
⑤粗骨材
➡砂利
⑥混和剤
➡コンクリートの性質を変化させる調味料みたいなもの
⑦水セメント比
➡セメントに対してどれだけ水が入っているか
普段目にすることのない納品書ですが、工務店さんに言えば見せてくれると思うので興味のある方は監督さんに聞いて見てください。
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