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コンクリートを打つ前にチェックしたい事(ワイヤーメッシュ編)
おはようございます。一級建築士の小林大士です。
今回は、コンクリートを打設する前にチェックしておきたいポイント (ワイヤーメッシュ編)を
お話しして行きたいと思います。
先日、古民家のリノベーションで打設前の検査を行いました。
検査のポイントは
・設計図書との整合性
・ワイヤーメッシュの重ね継手
・かぶり厚さ
の3点です。
【設計図書との整合性について】
「人を信用しても、仕事を信用するな」という言葉があるように、職人さんは信用してても、きちんと検査をしていきます。
施工をする際に、基準とするのが設計図書です。今回は、スラブの厚さを10cmに設定しました。
現場を測ってみると・・・・
10.5cm。+1cmまでは許容としているので、合格です。
ここで注意したいのが10cmを切ってマイナスになってしまうケースです。コンクリートの厚みが薄くなってしまう為、強度不足になる恐れがあり、不合格になる場合があります。
一カ所だけでなく、任意で数カ所測ります。
こちらは、10cm。合格です。
次は「ワイヤーメッシュの重ね継手」です。
国交省監修の標準仕様書に重ね継手は、1節半以上かつ150mm以上重ねるというものがあります。これは、公共工事の仕様になるので後は、設計者の判断になります。
現場は、どうなっているかというと、150mm以上重なってます。
最後に「かぶり厚さ」です。かぶり厚さというのは、ワイヤーメッシュから、コンクリート表面もしくは地面までどのくらい隙間があいているのかというもの。
標準仕様書には
・土に接するスラブ部分は40mm
・土に接しないスラブ部分は30mm
・土に接する基礎部分は60mm
と書いてあります。
かぶり厚さを確保するために、コンクリート製のブロックを1m以内ごとに、配置しました。
新築なら100%守らなければならい基準ですが、古民家リノベーションになると「費用」とのバランスになります。古民家自体もともと基礎がブロックでできていて、土台もないのに部分的に、べた基礎としてやっても効果はそこまででないと個人的には考えます。ワイヤーメッシュをいれることで強度的に強くなり、割れも防止されるので入れる必要性はあります。
Cafe fu house(カフェ風ハウス)/やまぐち工務店 では、費用と工法のバランスを検討し、一番良いと思われるお客様にあった提案いたします。
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