こんにちは。一級建築士の小林大士です。

今回は、古民家などで良く使われてた「弁柄（べんがら）」という塗料のお話。

皆さん、弁柄って聞いたことありますか？昔の真壁の家では、良く使われてましたが最近では見なくなった塗料です。

ベンガラというのは、土から取れる成分の酸化鉄からできていてインドのベンガル地方から伝来したことからそう呼ばれてます。

弁柄は、経年劣化に強く、耐熱性・耐候性があり、土からできた自然素材なので、身体にも悪影響を及ぼしません。

今回は、この弁柄を実際に塗ってみました。実際に塗るのは初めてだったので、大工さんにいろいろ教えていただきました。

まず、粉状の弁柄をいれます。

次に、弁柄を水で薄めます。この辺りは、長年の経験の勘で目分量です。

続いて、色の調整で墨汁を入れます。入れすぎると暗くなりすぎるので、注意が必要です。

少しずつ攪拌してきます。良い色になってきました。

これを実際に塗っていきます。まず１回目。まだ、白い部分が目立ちますね。

続いて２回目。イイ感じです。もう１回塗ってしまうと、木目が潰れるのでこれで仕上げ塗りとします。

また、実際に張った場合の写真も載せますので楽しみにしといてください。

Cafe fu house（カフェ風ハウス）／やまぐち工務店 では、住宅の新築だけでなく、店舗や今回の古民家リノベーションなども行います。ただ、新しくするのではなく、古い物で空間のデザイン上の残した方が良いものは残し、昔の手法で家づくり、空間づくりを行います。

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