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News & Blog床・壁・ニッチ。曲線がつくるやわらかな空間
家づくりの中で、私たちは「アール(曲線)」を家づくりに取り入れることがあります。
四角い空間の中に少しだけ曲線を加えることで、
空間の印象は驚くほどやわらかくなります。
今回は、実際の施工事例を交えながら、アール形状の魅力についてご紹介します。
床から壁へ自然につながる曲線がよく分かり、
今回のテーマを最も象徴する一枚です。
直線だけでは出せないやわらかさ
住宅はどうしても四角い要素が多くなります。
壁。
ドア。
窓。
家具。
どれも基本は直線です。
その中にひとつ曲線が入るだけで、
空間全体の印象がやさしくなります。
アールは完成後だけでなく、
下地の段階から職人さんが丁寧に形をつくっています。
一見シンプルに見えますが、
実際にはかなり手間のかかる作業です。
美しいアールは「立ち上がり」が重要
アールで大切なのは、
単純に丸くすることではありません。
私たちが意識しているのは、
曲線の始まりがどれだけ自然につながるか。
です。
急に曲がり始めると違和感があります。
反対に、
ゆるやかに曲線へ移行すると
人は無意識に美しいと感じます。
完成後は説明されなければ気づかない部分ですが、
空間の質には大きく影響します。
完成すると、
曲線の存在が主張しすぎることなく、
自然に空間へ溶け込みます。
この「やりすぎない加減」が大切です。
ニッチの中にも曲線を
アールは壁の開口だけではありません。
ニッチの中に取り入れることもあります。
小さなニッチですが、
上部に曲線を加えることで
やわらかな印象になります。
雑貨や小物を飾った時も、
少し特別な見え方になります。
実は職人さんの技術が大きく影響する
アールは図面に描くだけでは完成しません。
大工さんが下地をつくり、
その上をクロス屋さんが仕上げます。
特にクロス仕上げの場合は注意が必要です。
曲線部分はクロスが引っ張られやすく、
施工精度によって仕上がりに差が出ます。
薄いクロスほど下地の影響も受けやすいため、
- 下地精度
- パテ処理
- クロス施工技術
すべてが重要になります。
だからこそ、
アールがきれいに仕上がる現場を見ると、
職人さんの技術の高さを感じます。

アールにもいろいろな形があります
今回のような開口だけでなく、
- 垂れ壁のアール
- ニッチのアール
- 壁のアール
- 床と壁をつなぐアール
- 収納入口のアール
など、さまざまな表現が可能です。
使い方によっては
ナチュラルな雰囲気にもなりますし、
少し海外の住宅のような雰囲気にもなります。
ちょっとした遊び心が空間を豊かにする
家づくりは、
性能や使い勝手だけで決まるものではありません。
毎日目にする景色の中に、
「なんとなく好き」
と思える場所があるだけで、
暮らしは少し豊かになります。
アールはそんな小さな遊び心のひとつ。
主張しすぎないけれど、
空間の印象をやさしく変えてくれるデザインです。
私たちはこれからも、
そんな細かな部分まで丁寧に考えながら家づくりをしていきたいと思います。



