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News & Blog東京4日目の朝|HAMACHO HOTEL「SESSiON」
東京4日目の朝。
日本橋にある HAMACHO HOTEL の1階、
ラウンジ「SESSiON」で朝食をとりました。
ここは、ブルーノート・ジャパンがプロデュースする空間。
ブルーノートといえば、
ニューヨーク発の名門ジャズクラブ「Blue Note」から始まり、
音楽を“体験する場”をつくり続けてきたブランド。
単なるレストランでもなく、
単なるホテルラウンジでもない。
「音楽・食・空間」を一体として編集するのが
ブルーノート・ジャパンのスタイルです。
木ルーバーが連続する天井。
高さのある空間ですが、
縦のリズムが入ることで落ち着きが生まれている。
照明も縦ラインを揃え、
空間全体に統一感を持たせています。
派手な造形ではなく、
整った構成で魅せる空間。
大開口の向こうに街路樹の緑。
内部の木質空間と外の植栽が自然につながり、
都市の中にいながら、どこか余白を感じる。
ブルーノートが大切にしているのは
“居心地”と“滞在時間”。
音楽を聴きながら、
長く過ごせる空間の質。
その思想が、この緑との関係性にも表れているように感じました。
カウンターは木、
下部は石、
金物は真鍮。
色味は抑えられ、素材感が主役。
棚の背面照明も強すぎない。
光は演出ではなく、空間を整えるための存在。
ブルーノートの空間は、
音が主役になるために、
内装が出しゃばらない設計が多い。
ここも同じで、
全体が少し引いている。
だからこそ、上質に感じる。
ビュッフェの並び方も美しい。
高さの揃え方、器の統一感、
黒板サインのトーン。
料理のディスプレイも、
“空間の一部”として扱われている。
食もまた、体験の一部。

音響の配置も確認。
スピーカーは目立たない位置にあり、
音は包み込むように広がる。
ブルーノートが培ってきたのは、
“音が気持ちよく届く空間”のつくり方。
ライブハウスほど主張しないが、
確実に心地よい音環境が整えられている。
接客、空間、味。
すべてがフラットに高い。
こうした空間に身を置くと、
「空間は総合芸術だ」と改めて思う。
建築だけでは完結しない。
音、食、接客、時間の流れ。
すべてが重なって、
初めて“良い空間”になる。
東京建物巡り4日目の朝、
静かだけれど濃い時間でした。




